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セルフプレー時に留意すべきこと
ハーフ2時間10分以内でラウンドする工夫と最低限のマナー…
enkyoは、私が今から申し上げることを非常に辛辣な意見と受け止める方もいらっしゃるのではないかと推察しております。
しかしながら、今後我が国のゴルフ場を減少させず(≒経営を逼迫させない)に、比較的安価でも気分よくゴルフを楽しみたいと願うゴルファーには励行し、同パーティーのプレーヤーにも啓蒙してほしいと思います。
■大原則
・安全第一
セルフプレーは安全かつ楽しくプレーすることが肝要です。
そのため、無帽でのプレーやカートを使った悪ふざけなどは厳禁です。
以前、enkyoはKolinaでベトナム人がゴルフカートをバンカーに乗り入れてはしゃいでいる姿に呆然とし、失望した記憶があります。。。
・プレーヤーのレベル
比較的安価でラウンドができることから、ビギナーをセルフプレーに誘う方が多いと聞きました。
これは無理というか、無茶というものでしょう。。。
他パーティーのラウンド進行に重大な支障が発生すると考えられますので、遠慮してください。
・携帯GPSの活用
当然、セルフプレーにはキャディさんがいませんので、アマチュアには距離の把握が難しいものです。そこで、市販されているゴルフ専用GPSを活用しましょう。
個人的な経験から、GPSを利用する際には「自ら距離を予測した後にGPSで確認すること」です。GPSに頼り過ぎると、自らの目視による距離感が鈍くなり、GPSなしではラウンドできなくなってしまうかもしれません。
■セルフプレーの環境を事前確認
・カートは、自走式かリモコン付きか?
個人的な意見ですが、(各々がそのコースを熟知したプレーヤーでないなら)自走式カートで4サムでのプレーはやや無理(スロープレーになる可能性)があり、3サムまでがベターと考えます。
その理由は、先行パーティのプレーが遅延していた時に‘Please、go ahead.’ができないのが日本のゴルフ場であるためです。
また、自走カートの運転は普通自動車免許証を持っていないと操作してはならないことから、ラウンドするメンバーの資格保有の状況も事前チェックしておく必要がありますね。
・リモコン付きの場合GPS機能が備えられているか?
リモコン&GPS機能付きのカートを利用する際には、ティーショットを打った後には、「最もティーショットが飛ばなかったプレーヤー」のを基準にカート停止位置を決定しましょう。
これは、後続パーティーが安全にティーショットを行うことができるタイミングを伝達するために必要な工夫です。
なお、GPS機能がない場合には、カート位置は「最後尾プレーヤー」のショット位置より前方が基本です。
■ラウンドスタート前
・すぐラウンドを開始できる身支度
ラウンド中に携行するティーやボールをラウンド直前のカート付近で行うプレーヤーを見かけますが、これらの身支度は全てロッカールームで行いましょう。その理由は次のとおりで、この有様ではクラブハウス前のカートの移動すらできませんよ。。。
・先行パーティーがティーオフし、その後全員がセカンドショットを打ったならば、貴方のパーティーのティータイムに関わらず、貴方のパーティはラウンドを開始しなければなりません。
言い換えると、仮に貴方のパーティーのティータイムが午前9時7分であったとしても、午前9時5分の時点で安全にティーショットを打てる状況であったならば、ラウンドを始めなければならないということなのです。
仮に、スタートホール地点にスムーズにカートを移動していたとしても、先行パーティーがティーグラウンドにいる時に「ガチャ、ガチャ」と音をたてる身支度や話し声が先行パーティー聞こえるなどという状況は許しがたいマナー違反ということができましょう。
■ラウンド中
・ティーグラウンドでの素振りは「最多で1回」とする
とにかく、モタモタせずにプレーにはいることが、セルフプレーにおけるマナーと心得ましょう。
・打順にこだわらない
次ショットの準備ができ、その状況でショットをしても安全が確保できる可能性が高い場合は、打順を意識せずに(周囲に声をかけてから)ショットしましょう。
特に、ペースが遅延したラウンドの場合、同ティーグラウンドならば、前ホールのスコアに関わらず「明らかに平均飛距離の短いプレーヤー」が先に打つべきでしょう。
・ティーショットを終えたら
最後にティーショットを打った方は、クラブを持ったままカートに乗ってください。
これはセルフでラウンドする時の最低限のマナーです。なお、ホールアウト後も同様です。
仮に彼・彼女が自分のゴルフバッグに自分のクラブを収めるのに時間を費やしても、時間の無駄としか言えないことはご理解いただけることでしょう。
最後にティーショットをした方は、同パーティーのカートが停止したセカンド地点でクラブを整理すれば良いのです。
・ミスショットしたら
例えば、貴方がティーショットを目視できない地点に放ってしまったら、5I&7I&9I&AWの4本を持っていくのはいかがでしょう?
ポイントは番手をひとつずつ飛ばしてクラブをセレクトすることで、これならばほとんどの状況に対応できると思います。
また、このケースには、私ならばカートに乗らずに4本のクラブを持って走りますけれどね。。。
なお、ミスショットゆえ、やむを得ず隣のホールに入る時は、「帽子を取る」や「手を挙げる」などの合図(これは礼儀とされています)をして安全なプレー進行を心がけましょう。
・ボール探しはパーティー全員でしないこと
「他プレーヤーのボール探しを手伝うのがマナー」と考えている方がいますが、セルフプレーにおいては同エリアにショットをした方のみがサポートすればよいと考えます。
・目土をする
ディボットは必ず自分自身でメインテナンスしてください。
・先行パーティーとのカートの距離感
後続パーティーの打球を予測し安全を確保した上で、最低でも20〜30ヤードは離れているのがベターです。
まれに、先行パーティーのカートに「声が聞こえるほどの距離」まで接近する方がいますが、それは無礼かつ愚か過ぎる行為ということができるでしょう。
■バンカー
・靴跡が残らないように、きちんと均してください。
・バンカーショットに手こずっているプレーヤーがいれば、その後のバンカー均しは余裕のあるプレーヤーがサポートしましょう。
■グリーン上
・グリーンに上る時に不要となったクラブ(AW・SW等)は、ピンとカート停止位置を直線で結んだ中間(当然カラーよりも外)に置くとクラブ忘れの防止に役立ちます。
・特にパターカバーは紛失することが多いので、パターカバーキーパーを利用することをお勧めします。
・ピボット(ボールマーク)は必ずなおしましょう。
・最初にホールアウトしたプレーヤーがピンを持ち、他プレーヤーの忘れ物がないように事前確認しておく。
・全員がホールアウトした後も、(カート付近でクラブ整理やスコア確認などをせず)速やかに次のホールにカートを移動する。
■ランチタイム
・先行パーティーの動向に留意しましょう
愚説「Please, Play Fast!」をご参照ください。
・セルフプレーが許される比較的敷居の低いゴルフコースであっても、レストランでの立ち居振る舞いまで「居酒屋」レベルが許されるわけではないと思います。
隣のテーブルに聞こえるほどの会話は避けましょう。
また、複数パーティーでのセルフコンペによくあるレストランでの「バカ騒ぎ」はもってのほかです。
■その他
・ロビーをはじめロッカーや洗面所・浴場でのマナーにも気を付けましょう。分別のある大人の「遠足に来た子供のような言動・行動」を愉快に感じる来場者はいないはずです。
さて、私がこれまでお話したことについて…
趣味のゴルフかつプレーフィーを支払っているにも関わらず、「なぜこのようにせかせかとしたプレーを強要されなければならないのか」と感じる方も多いでしょう。
もし貴方が、前にも後ろにもパーティがいない環境で、マイペースでゴルフを楽しみたいというのなら、その希望を叶えてくれる知人を探した上、相応のプレーフィーを支払うべきでしょう。
そして、貴方が意を決して敷居の高いゴルフコースを訪問する場合には、それなりの覚悟が求められることもお忘れなく。
【ご参考】
海外ゴルフに誘われたら
2014.05.05 Monday
13:09 | posted by
enkyo
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この記事に対するコメント
見事な記事に感銘を受けました。
周囲のゴルファーに広めさせていただきます。
本来でしたら、同伴の先輩プレイヤーを見て学ぶのが正しい姿なのでしょうが、
今現在に於いては、その先輩プレイヤーの行動が怪しいと思います。
ビジターが低価格で気軽にプレイできる様になった事は歓迎すべきことですが、
それだけに同伴者も含めた行動の全てが自身の責任・評価になる事を、
全てのゴルファーに今一度、自覚してもらえると嬉しいです。
(私自身も含めて)
コメントありがとうございます。
「旅の恥はかき捨て」ということわざがありますが、ゴルフのラウンドにおいても、、、
周囲に知人もいないし、長くとどまるわけでもないので、普段ならしないような恥ずかしい言動も平気でやってしまう方が多いように感じています。
Tessyさんもご存じのように、ラウンド中のビヘイヴィアには、そのプレーヤーの人間としての本性が現れると思います。
よくビジネスにおいて「酒で失敗した」というケースがあるのと同様に、「ゴルフで失敗する」ということがあるのでしょうね(笑)
ともあれ、お互いにさらなる高みを目指して精進して参りましょう。
超名門コースでも、ラウンドの進行に支障があるとキャディさんが判断すれば「後続パーティーはティーショットせよ」ということなのです。
名門コースは、(混雑していても)パー3で「先に打たせない」という常識はもはや過去の遺物であり、非常識・無知と心得ましょう。
コールオンのメリットは、プレーの進行をスムーズにすると共に、仮にティーショットがグリーンオンしなかったとしても、セカンドショットに集中する時間的余裕がもたらされるということです。
また、ティーショットがグリーンオンすれば、先行パーティーの拍手も期待できますね。
この記事、初心者ゴルファーに読んでもらって、十分心得て欲しいですね。
セルフプレーのGPS利用はスロープレーの防止に役立つという視点はなるほど〜と思いました。
コメントありがとうございます。
私たちが初心者だった頃は、熟年ゴルファーが「ゴルファーとしてのあるべき姿」を事細かに教えてくれましたよね。
しかし、我々は当時の彼らよりも控えめな姿勢で初心者ゴルファーに接していることは否めないかもしれません。
ここは…いい人にならず、ある程度の強要をすべきなのかもしれませんね。
ひとりでも多くの紳士・淑女ゴルファーを輩出するために。。。